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最近コンビニ業界では焼き鳥や唐揚げなど酒のつまみ系のメニューが充実してきた半面、アイスクリームや中華まんといったおやつ系のメニューが減ってきていて、おっさん化しているような気がするのは私だけでしょうか。

いえ、統計上もそのようになっているようです。
日本フランチャイズチェーン協会が発表した18年のコンビニの売上高(大手7社の既存店)は9兆7244億円と前年を0.6%上回ったものの、客数は157億円673万人で前年割れ。さらに11年から17年の間に60代以上の割合が11%から19%に伸びた一方、20代の割合は23%から14%まで下落したそうです。

この間の国内総人口に占める60代以上の割合の伸びは32%から34%であることを考えると、高齢化が進行していることが伺えます。このまま若者離れが進むといずれ客数が減少していき、コンビニエンスストアという業態は衰退、ネット通販やその他の業態がそれにとってかわられるという可能性もあります。

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このように小売業の新陳代謝を説明しするモデルとして、Malcolm P.McNairが提唱した「小売りの輪理論」というものが有名です。新しい小売業態は低コスト・低価格販売で参入し既存業態から市場を奪うことで成長、やがて同様の業態が増えてくると差別化するために高コスト・高付加価値化の路線を進む、すると再び別の低コスト・低価格販売の業態が現れ市場を奪っていく、というものです。

しかし、コンビニエンスストアは参入した当初から定価販売であり、このモデルはどうも当てはまりそうにありません。

私は、ここに日本特有の小売りの循環理論があるのではと思っています。
日本では少子高齢化の進行が早くかつベビーブームの影響ですでに高齢者の割合が多くなっています。高齢者向けの商品やサービスの方が儲かるため、その分若者向けの商品、サービスが少なくなり若者離れが起きる。しかし、ターゲットとしていた高齢者が自然減で減っていくと衰退して、若者向けに販売を行っていた小売業者に取って変わられる・・・・

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最近では、CRMやらサブスクリプションモデルといった既存客を大事にする考え方がもてはやされていますが、やはり新規獲得、とくに若者を取り込んでいく努力も決して忘れてはいけないということですね。

日本経済新聞 1月22日(火)付 朝刊より
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO40291050R20C19A1TJ2000/