関西I(愛)ターン人間の備忘録

2017年12月中小企業診断士登録。現在は会社員としてネットショップ支援業務に従事。 横浜に生まれながら関西にルーツを持つ筆者が、地域の事業者と市民を元気にする情報を発信します。 現在は、東京都墨田区に在住。月一度、関西とを往復する日々を過ごしています。

2017年01月

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ここ数日の大阪は春の到来かと思われるほどの暖かさですが、つい2週間ほど前は結構な雪が積もりました。めったに通らない雪道で悪戦苦闘する人も多く、自転車がスリップして転倒するなどの光景も見られました。北海道などの寒冷地ではこんな日でもふつうに自動車を運転したりするのですから不思議なものです。

寒冷地の方々が雪道でも自動車を運転できるのは、スタッドレスタイヤなど自動車自体が寒冷地仕様になっているというのもあるようです。近年急速に普及し始めている電気自動車でも寒冷地仕様のものが開発されていっているようで、今日の日経には北海道の中小企業8社などでつくるプロジェクトチームが、トヨタ車体の超小型電気自動車「コムス」を寒冷地仕様に改造して販売を開始するというニュースが載っていました。

しかし、自動車を改造するだけでビジネスになるものなのでしょうか。大阪では個人で改造したと思われるやんちゃな車を見ることは珍しくありません。

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改造といってもやはり販売する以上は、仕向け地(この例では寒冷地)を考慮した機能、性能、耐久・信頼性、保全性、安全性を考慮した設計をしなければなりません。たとえば雪道でスリップして大事故になるといった事を防ぐために高トルクの駆動装置を設置するといった機能設計。あるいは、低温環境でもバッテリーが正常に作動するか、逆に快適性を保つシートヒーターを設置することで他のユニットが誤作動が起きないかといった耐久・信頼性に基づく設計が求められます。

これらをクリアするためにモジュール別、ユニット別、システム別のテストが繰り返され、すべての信頼性目標が達成されてはじめて製品としての完成を見ることになります。

したがってこうした設計には多くのノウハウと努力が必要となるわけで、簡単にまねできるものではありません。

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逆に言うと汎用的に普及しているようなものでも、地域特有の気候や特殊な事情に即して徹底的にカスタマイズするということは、模倣困難性を生み、ニッチな市場の中で強い地位を築くことにもなるといえます。

日本経済新聞 1月30日(月)付 朝刊より
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO12271050Y7A120C1TJE000/ 

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「大空は交易で賑わい、空飛ぶ魔法の帆を持つ商船隊が往き交い、茜色の夕空を舵取りに導かれて、高価な品々を荷下ろしするのを見た。」「阿鼻叫喚が大空を満たすのを聞いた。所詮の艦隊がおぞましい災いの露を降り注いだ。碧天のただ中、鉤錨引掛け合う空の海戦だった。」~中略~「そしてついに戦の太鼓の轟は止み、軍旗が巻き収められて、人類の議会、世界の連邦政府が誕生するのを見た。」

これは1837年に書かれたイギリスの詩人アルフレッド・テスニンによる長編詩で、国際協調の理想を掲げて結ばれており、国際連合の創立に尽力したトルーマン大統領も大きな影響を受けたといわれる詩です。

しかし、現在のイギリス・アメリカの両国は、世界全体の国際協調の路線からはずれ、27日に行われた首脳会談ではともに「自国第一」を唱え、世界秩序の安定に影響を与えることが懸念されています。

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国際協調主義は、経済的にもその構成員を「相互依存の状態」にしておく必要があるとされ、第二次世界大戦後の世界秩序を考える際に、大戦による自由市場体制の崩壊が政治不安と過激思想を生んだことを踏まえて、経済制度を構築してきたことにも生かされています。

国際協調主義という概念は、実は18世紀初頭ごろから明確に学説などに表れてきています。しかしその後、国際連盟などの統治機構が現実化しながらも、成功を収めるには至らず、人類は二度にわたる世界大戦を経験しなくてはならなりませんでした。第二次世界大戦後70年あまり国際社会は協調路線を保ち、世界規模の紛争を免れてきたわけですが、今それが揺らぎ始めているといえます。

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日本国憲法前文にもこの理念は記載されており、先の大戦の反省が色濃くにじみ出ています。我々人類は大規模な戦争を繰り返すたびにその悲惨さは筆舌に耐えがたいものとなっており、次に同様な事態に陥れば人類世界に終止符が打たれるといっても決して大袈裟なことではありません。国際社会が相互に依存しながら秩序を維持するよう努力しなければならないのは言うまでもないことです。

日本国憲法前文 第三項
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本経済新聞 1月29日(日)付 朝刊より
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM28H5H_Y7A120C1MM8000/ 

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私、学生のころは千葉に住んでいましたが、結局そのときには東京ディズニーランド(当時シーはなかった)に行くことは一度もありませんでした。けれども一度だけアルバイトの面接をしに浦安まで行ったことがあります。面接と言っても一日に何百人と集まってきていてその人気ぶりにたまげたました。私は結局、髪が長いという理由だけで落とされてしまったのですが・・・。

そんな引く手あまたのはずのディズニーリゾートですが、27日・28日に大阪まで出向いてきてアルバイト採用の面接を行うそうです。ランド、シーに続く第三のテーマパーク開園でもしてアルバイトが大量に必要になったとかなのでしょうか。ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの決算資料を見ると、新たなテーマパーク開園どころか、入場者数は若干減少の傾向にあり2020年までは年間3000万人と横ばいの計画を立てています。ではなぜわざわざ大阪まで来てアルバイトを採用する必要があるのでしょうか。

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理由は、アルバイト・パート人員の供給不足による人手不足にあるようです。厚生労働省の調査では、テーマパーク・遊園地を含む「生活関連サービス業・娯楽業」のアルバイト不足感を表す指数が、全産業平均を上回っており上昇傾向にあるそうです。そのため他のテーマパークも含め、引越物件の仲介手数料を割り引いたり、無料の通勤バスを運行したり、時給を高めたりして1人あたりの人件費を上げてでもアルバイトの確保を図ろうとしています。

ディズニーリゾートの場合、入場者数は横ばいの計画を立てているので、客単価を上げることで売り上げを上げその原資を確保しようとしています。このところUSJも含めたテーマパークの入場料が上昇し続けている理由は、人手不足による人件費の向上も関与しているのではないかと思います。

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というわけで、テーマパークに遊びに行くには懐事情が厳しいなと言う方、地元のイベントに参加してみてはいかがでしょう。地元の人が地域を盛り上げる活動は実質的に人件費はゼロであり、入場料もほとんどかかりません。さらに自らも盛り上げる側に入ったらさらに楽しく有意義な時間を過ごせること間違いなしです!

日本経済新聞 1月27日(金)付 朝刊より
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO12188640W7A120C1TI5000/ 

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サラリーマンの人は25日前後が給料日という人も多いのではないかと思います。私もさっそく必要な分をATMから引き出してきたわけですが、悲しいかな最近は残業が厳しくて手にする金額はわずかです。とはいえ、時間があることはありがたいことで、こんなくだらないBlogを考えることもできるわけです。

長時間労働や労働人口の減少といった課題に対し、政府は「働き方改革」と称して様々な労働法制の見直しを図ろうとしています。労使学三者によって組織されている関西生産性本部は、会員に対して実施した調査で、最も期待する項目として「賃金引上げと労働生産性の向上」が55%を占めたと発表しました。

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ここで一つの疑問がわいてきます。アメリカの臨床心理学者ハーズバーグが提唱した「二要因理論」によれば、賃金などの外的報酬は、不足すればモチベーションが下がりこそすれ、充足させてもモチベーション向上には役立たないとする「衛生要因」であるとする命題があります。すなわち賃金が上がったとてモチベーションは上がらず、生産性の向上を期待することは難しいと言うことになります。

これに対し、日本大学法学部教授谷田部光一氏は、従業者のライフサイクル、地位、所属部署などによるとしたうえで、賃金の高さは働きに対する好評価の表れであり、これを得ようとするがためのモチベーション向上の要因となりうると批判をしています。

このように考えると短期間に成果を上げた従業者に高い評価を与え、賃金引上げを行うことで賃金引上げと生産性の向上は両立するのかもしれません。

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しかし、一方で同調査では「同一労働同一賃金などの非正規雇用の処遇改善」や「外国人材の受け入れ」といった労働競争が激化する施策は実現のハードルが高いという回答が多く、自らの賃金が下がる施策は受け入れにくいという心理が垣間見えるのも事実です。

限られた時間に自分ができる仕事を見極め、報酬はそれに見合ったものになる代わりにそれ以上は頑張らないようにして、空いた時間を自己研鑽や有意義な過ごし方をする、といった割り切りも今後は必要になるのかもしれません。

日本経済新聞近畿版 1月26日(木)付 朝刊より
http://www.nikkei.com/article/DGXLASHD25H15_V20C17A1LDA000/ 

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