変わりゆく世に面白く

中小企業診断士。ウエスト・アイ・ランドコンサルティング代表。会社員としてネットショップ支援業務に19年間従事の後山口県萩市へ移住。 地域おこし協力隊として従事しつつ独立。スモールビジネスとは何かを自ら実践しながら追求する。

2016年11月

现代摇滚・・ロック
古典音乐・・クラッシック
流行音乐・・ポップス
爵士音乐 ・・ジャズ

我喜欢古典音乐和爵士音乐。我没听现代摇滚。
 

叫- ‐するように言う。
老师叫我说汉语上课 

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「萩、しょっちゅう行ってるね。」とよく言われます。はい、しょっちゅう行ってます。もともと旅行が好きな私ですがここまで何度も行った土地は他にありません。なぜか、ずっと居ていたい気持ちにさせる不思議な場所です。

そしてそんな萩を活躍の場と定めた方たちが日経夕刊に紹介されていました。

一人は、千葉県市川市の出身で萩で人力車を曳く中原省吾さん。高校卒業後、都内で就職するももやもやしたものを感じ全国を旅した末に、萩のタウン誌編集者だった万里さんと「まちづくりの会」で出会い結婚、萩で人力車を曳くことに決めたそうです。

もう一人は、萩市の出身で萩でゲストハウスを営む塩満直弘さん。「いずれ萩へ戻って何かを始めたい」との思いを抱きつつ海外留学や鎌倉での旅館勤務などを経て、「ゲストハウス」という答えにたどり着いたのだそうです。

そして、塩満さんとの出会いを契機に広島から萩に移住し、お好み焼き屋を開いた中本健策さん。「ゲストハウス」が仲を取り持ち、萩にはそうした移住組の経営者の店も増えてきているようです。

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萩はなぜそれほどまでに人を惹きつけ、活躍の場を求める人たちが多く生まれるのでしょうか。

その一つは、萩の方の萩を愛する気持ちの強さにあると考えます。
塩満さんのように「いずれ萩に戻って何かを始めたい」という気持ちや、萩のタウン誌編集を行っていた万里夫人の「萩の魅力を伝えたい」という気持ちが人を惹きつけるのだと思います。

そしてもう一つは、そうした地元愛の強い萩の方とよそから来た人とのつながりの場の提供です。
2015年版中小企業白書によると、地域へのUターンやIターンをする際の課題として「候補となる転職先の情報がない/集められない」という回答が23.7%と最も高くなっており、さらにその解決方法としては「知人・友人の紹介」(32.1%)といった個人的なつながりによる転職が最も多くなっています。
「まちづくりの会」での出会いや、「ゲストハウス」を通じての出会いが移住への背中を押す結果になっているのだと思います。

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自らの良さを知り、伝え、外からの人との出会いの場を増やすことが街の発展につながるということのようです。

そして私も、そんな魅力的な萩の方たちとの出会いを求め、これからもまた塩満さんのゲストハウス「ruco」に何度も遊びに行こうと思っています。

日本経済新聞 11月26日(土)付 夕刊より
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO09928270V21C16A1NNP000/ 

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今年は夏場の天候不順などの影響により野菜の値段がいつもより高くなっています。とはいえ、スーパーマーケットや八百屋に行けばそれなりに野菜の種類はそろっており少なくとも全く手が出ない値段にまではなっていません。これは安定した野菜や果物の流通経路が確立されているからにほかなりません。

しかし、これは農家から見ると不作であっても値段が据え置かれてしまい厳しい状況に追い込まれてしまうことを意味します。

そんな状況を早くから見据え、自前の農園内にレストランや体験農園を開き市場への流通を辞めると同時に作物に付加価値を付けることで発展してきた農園が枚方市の「農園 杉・五兵衛」です。

11月26日・27日には、有機野菜の収穫祭「楽農まつり」が開催され、同園の体験農園で有機循環農法を学んでいる参加者自らが「先生」となり、自分が野菜作りなどを来場者に教えるとのことです。

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この参加者自らがその良さを伝える、というマーケティング手法は、電通が提唱したAISAS理論のShere(共有)を応用したものと言えます。AISASとは、消費者が購入したものや体験をSNS等を通じて共有することで新たな消費を呼び起こすという理論のことです。

しかし、電通の矢島貴直氏は、2015年10月の「電通報」の中で、「広めたい」という欲求の中で情報が共有されるだけでは不十分で、「買いたい」欲求に合致する情報の共有のされ方が必要であるということを述べています。そのうえで、既存顧客が持っている「購入理由」をきちんと広めさせる仕掛けが必要としています。

一方、ロジャースの「普及理論」では、「初期少数採用者」(アーリーアダプター)の役割が重要であるとしています。この層に属する人は平均以上の教育水準を有し、オピニオン・リーダーとしてのリーダーシップを発揮するとされ、いわゆる「目利き」であるといえます。

すなわち、Share(共有)させるインフルエンサーの役割を「初期少数採用者」に担わせるのが最も有効であるといえます。

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「目利き」である「初期少数採用者」の目に留まるためには、革新的な商品やサービスを常に生み出していく必要があります。
「農園レストラン」や「体験農園」の有効性をいち早く見抜いていた「農園 杉・五兵衛」。さらなる革新的な農業のあり方を示してくれるのではないかと思います。

枚方経済新聞 11月25日(金)付 より
http://hirakata.keizai.biz/headline/236/ 

005

先日、阪急高槻市駅の前を歩いていると、いつも噴水がある場所にケッタイな家が建っていました。後で聞くと「高槻アート博覧会」というイベントの一環で、市民が思い思いにデザインした木片のピースを組み上げて造られたものだそうです。このところこうした市民参加のイベントが全国で広がっているようです。

名古屋では、こうしたイベントを主催する人たちの集まり「イベントサロン名古屋#2」が、今年2回目の開催を実現したそうです。「地域の魅力を伝えるイベントの作り方」をテーマに、「名古屋歴史ナイト」「カブキカフェ ナゴヤ座」「みなとまちアートテーブルナゴヤ」といったイベントの主催者たちが講演したそうです。

しかし、これらのイベントは別に「名古屋」特有のものと言うより、言ってしまえばどこであってもやろうと思えばできるものです。地域のためにどういった役割を担っているといえるのでしょうか。

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私は、イベントは地域課題解決の担い手を発掘する手段であると考えています。

2015年に行った中小企業庁が行った「あなたと地域の関わりに関するアンケート」によれば、「地域を活性化したり、地域課題を解決するうえで地域住民の果たす役割」について、7割以上の人が「重要だと思う」または「どちらかと言えば重要だと思う」と答え、地域住民自身がかかわることの意義を感じているといえます。

一方で、同調査で「地域活性化や地域課題解決の取組を継続するうえでの課題」を尋ねたところ「活動時間、メンバーの不足」「取組をけん引するうリーダー的人材の不足」と言った回答が上位を占め、実際には地域住民自身が活発にかかわることができていない現実も浮き彫りになっています。

そうした中で、「アート」や「音楽」、「歴史」といったみんなが参加しやすいテーマのイベントを開催することで、リーダーシップを発揮できる人材、特技を持った人材などを発掘する事が出来るのではないかと思います。

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私も、今年はじめて「高槻ジャズストリート」にボランティアとして参加して、地域のいろいろな人に出会い一つのイベントを作り上げる楽しさを感じました。来年の活動も年明けから始まるようなのでまた参加していきたいと思っています。

サカエ経済新聞 11月22日(火) 付より
http://sakae.keizai.biz/headline/2445/ 

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