とても季節はずれな話題で失礼します。今の部屋に引っ越してきたとき、一人暮らしには広すぎて冬場の冷え込みに耐えかねガスファンヒーターを買いました。ところがこのガスファンヒーター、強力すぎてすぐに酸欠になり息苦しいので、最近はもっぱら電気ストーブばかり使っています。ので、冬場の方が電気代が高くつきます。
今年から、電力小売り事業の参入が自由化され、様々な事業者が名乗りを上げています。大阪ガスもそのうちの一つ。29日に開かれた株主総会でも「電力販売をより拡大して、ガスや様々なサービスと組み合わせて提供したい」と、さらに事業拡大をしていく構えを見せています。関西電力が原発再稼働をした時にそなえ、姫路に火力発電所を建設する計画などをテコに料金引き下げにも前向きな姿勢を見せています。
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大阪ガス平成28年度3月期の決算短信によると、ガス事業によるセグメント利益は957億円で前年比+454億円であるのに対し、LPG・電力・その他エネルギー事業のセグメント利益は288億円で前年比-128億円と苦戦しています。これは電力事業の販売単価下落・減収によるものですでに価格競争の様相を呈していることが窺えます。
市場への参入が自由になったとはいえ、関西の人口減少や経済の伸び悩みを考えると市場全体が成長しているとは言い難いように思えます。ここで通常なら無理に電力事業への投資を行わない選択もあるかと思いますが、実はガス事業においても2022年までに導管事業の法的分離が義務付けられており、ガス供給においても厳しい競争が見込まれていることが、電気事業へ駆り立てられる背景にあるようです。
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電気もガスも安くなれば私の冬場の光熱費も抑えられて大助かりではありますが、使いすぎて酸欠にならないようには気を付けたいと思います。
日本経済新聞近畿版 6月30日(木)付 朝刊より
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO0424257029062016LDA000/