変わりゆく世に面白く

中小企業診断士。ウエスト・アイ・ランドコンサルティング代表。会社員としてネットショップ支援業務に19年間従事の後山口県萩市へ移住。 地域おこし協力隊として従事しつつ独立。スモールビジネスとは何かを自ら実践しながら追求する。

スモールビジネスの実践を西風にのせてお届けします。

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日曜日夜はいつも大河ドラマを見ている。「どうする家康」の家康はいい人過ぎて若干違和感があったのだが、天下取りが見えてきて腹黒さが垣間見え面白くなってきた。いよいよ関ケ原の合戦が近づいてきていてクライマックスを迎えようとしている。

山口県萩市は戦国ものの大河ドラマだとほぼ出番がない。しかし、関ケ原になると西軍の総大将として毛利輝元が登場する。実質は石田三成と徳川家康の戦いなのだが、輝元は総大将に祭り上げられてしまったが故に憂き目を見ることになる。

戦後、家康と松山ケンイチ演じる本多正信に追い詰められ、何度もお家断絶の危機に直面しながら長門の国の果てまで来て踏みとどまる。そう、萩の街は毛利輝元公が造った街なのであり、戦国ものに登場しないのも当然なのである。

山口県では、輝元公は関ケ原で判断を誤り毛利家の衰退を招いたとしてあまり人気は高くないようだ。しかしあの時、徳川家に完全に潰されていたらその後の明治維新は山口からは起きなかっただろう。なにせ萩に移封後、毎年正月になると、いつ幕府を討つのか密議が交わされていたという伝説があるくらいなのだから。

ちなみに「どうする家康」では、吹越満が輝元公を演じている。ということで、少なくとも萩では、街の生みの親である輝元公が出てくるたびに、観光大使に呼ぶくらいのことをすればいいのにと思う。道の駅で流れる音楽が8年前の大河ドラマのテーマ曲というのではちょっと寂しい。

ひらそ

お隣さんからヒラソ(ヒラマサ)をまるまる一匹いただいた。魚市場のイベントでつかみ取りをしてきたものだそう。さっきまで泳いでいた魚なので当然に新鮮である。せっかくなので刺身でいただくことに、と言いたいとこだったが皮剥ぎに悪戦苦闘して結局タタキのようになってしまった。

見た目はどうあれ美味しかったことに変わりはなかった。地方に住んでいるとこうした農水産物をいただくことがよくある。釣ってきたイカ、出荷しきれなかったきゅうりにみかん。どれも取れたてのものばかりなので不味いはずがない。

おすそ分けだけでなく、スーパーなんかに行ってもほぼタダといってもいいほどの破格の値段で売っていたりする。これをもっと都会の人にも買ってもらえればなんて考えるのだが、それがそう簡単でない。遠くに輸送すれば当然、新鮮さが失われるし輸送費もかかるから、価格も高くなってしまう。

大都市の市場の場合美味しさだけではなく、安定した供給量や、形のばらつきのなさなどが求められる。これらが安定しないと飲食店や小売店側では日々値付けのコストがかかって儲からないからだ。

つくづく一次産業で稼ぐというのがいかに難しいかを感じてしまう。美味しいものをもっと多くの人に食べてもらいたい、その思いはそう簡単には伝えられない。

いまのところこの田舎の特権を感じてもらうには住んでもらうしかないのだろうか。

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山口でもバスケットボールが開幕した。ワールドカップやアジア大会の試合がテレビで中継されるようになって興味を持った人もバスケットボールに興味を持った人も多いのではないかと思う。私もそんな一人でふらっと行ってみた。

山口のチームはパッツファイブというB3リーグに属するチーム。ワールドカップでも活躍した河村勇輝選手(山口出身らしい)がプレーするB1リーグのように有名な選手はいないが、侮るなかれ。チアリーダやセレモニーなどの演出はJリーグなどとも引けをとらないように感じた。

なにより30秒もたたないうちに攻守が入れ替わり、点数もどんどん入るのがテンポよくて見ていて飽きなかった。女性ファンも多くて、推しの選手のうちわを持って応援する様はアイドルのコンサートのようでもあった。

バスケットボール人気が高まってきているのは、オリンピックやワールドカップで日本代表チームが健闘していることだけではなくて、こうしたカジュアルさが受けているように感じた。エンターテイメントにタイムパフォーマンスが求められる昨今、1時間半くらいで試合が終了して何度も得点シーンが見られることもよい。週末2日連続の開催で雨で中止ということもなく観戦の予定が立てやすい。

興行としても、野球やサッカーが大きなスタジアムを必要とするのにくらべ、2~3,000人のアリーナでも実施可能なので、地方都市をホームにしても成立する。今後いろいろな地域で広がっていくプロスポーツになる可能性を感じた。

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